〜好きなことして生きていく〜 踊って稼いだアルパカの末路
こんにちは。ゆうすけです。
今から約1年半前くらいにやってた、僕の初のビジネス(黒歴史)について今回は赤裸々に語りたいと思います。
振り返ると、結構僕の歴史(ストーリー)って面白くて(自分で言うのもなんですが)
掘り下げてみると、いろいろ学びがあるんじゃないかな〜〜と思い、この記事を綴っています。
端的に言うと、アルパカ被って、踊って集客して、営業して、お金を稼いでた時期のことです。
詐欺!とか
詐欺師!とか
いろいろ言われてましたが、怪しいながらも結構ガチでやってました。
僕は大学時代からずっとダンスをやっており、「好きなことは?」と聞かれると「映画鑑賞!」と答えるか「音楽鑑賞!」と答えるか「ダンス!」と答えるくらい、ダンスが好きです。(あくまで映画と音楽には負ける)
好きなことであるダンスを仕事にしたい!と思ったのが一つのきっかけで始めたこの事業ですが・・
はっきり言って、散々でした。
なので今回はふつ〜に黒歴史です。嘲笑うかのように見ていってください。ではどうぞ。
「これ、可愛い!」
当時、起業家コミュニティに所属していた僕は、これからやっていく自分のビジネスのコンセプトを考えていました。
会社でいうOJT的な人に相談に乗ってもらい、「ダンスを軸に発信して稼ごう!」という方向性は決まったものの・・
「ダンスをどうやって教えれば良いんだろう・・」
「やっぱネット上で踊ったりして集客した方が良いのかな・・」
「そもそも俺の踊りって需要あるのか!?」
みたいなことをあれこれ考えていた時のこと。(inベローチェ)
一緒に作業していた起業家仲間の先輩が、
「ダンスするなら、やっぱインパクトあった方が良いと思うよ」
とアドバイスをくれて、その時パッと思いついたのが、「ひとりでできるもん」さんでした。
仮面被って踊る、みたいなのが
やっぱりインパクトあって良いかな〜〜とか思いつつ
じゃあどんな仮面が良いんだろう!?とAmazonで安く買えそうな仮面を探していたところ・・・
「これ、可愛い!」
と、起業家仲間の女性が、名指してくれました。
その瞬間が、『アルパカダンサー ぷろ』の誕生だったのです。
振り返ると、完全にノリと勢いで始めていましたね。
これでいけるかな?とか、実際キツくね?とか、全然考えてませんでした。むしろ、「すげえこの案!俺がアルパカ被って踊ったら絶対うけるやん!」という、根拠のない謎の自信に満ち溢れていたのだけは覚えています・・。苦笑
羞恥心のカケラもない男
この頃の僕は、「ダンスを自由にしまくる」ために、ビジネスをしていました。
お金があれば、レッスンにも通えるし、生活にも困らない。可処分時間をとにかくダンスに充てたかったので、「仕事をする時間は勿体ない」と本気で思っていました。(その理由で、会社やめました。)
今思うと本当極端だな〜〜と思うのですが、当時の僕からすると、それが「当たり前」でした。自分の一番やりたいことに最大限時間を使うべきやろ!!ということを常々考えていましたね。
大学時代から、「1分1秒でも多くダンスを練習する時間を作りたい」と本気で思っていたので、当時はレッスン前の10分とかですら、スタジオの隅っこで振り付け練をしたりする程の男でした。
そんな生活を続けていたので、どんどん羞恥心も消え失せていき・・
街中で振り付け練をしたり、公園で筋トレしたり踊ったりすることに、一切抵抗なくなってたんです。
アルパカ被って踊ってそれを撮影するって、一見とんでもない事じゃないですか。
ですが当時の僕的には、恥ずかしさとか全然なくて、むしろ「みてろ俺のダンス!」くらいの気概だったと思います。(今思うと、恥ずかしい。)
好きな事でお金を稼いでいく
会社員を辞めて独立してから、ずーっと考えてることがありました。
それが、「好きなことしてお金を稼いでいくにはどうすれば良いだろう」ということ。
よく言われるじゃないですか。
「好きなことしていきていこう!」
「今は選択肢が広いから、好きなことして生きていけるさ!」
「趣味や遊びが仕事になる!」
YouTuberとか、色んな職業が新しく登場して、より選択肢が広がったのは事実だと思います。世の中的にも趣味が仕事になりやすいのも事実だと思います。
当時の僕もそう考えていたので、「ダンス」という好きなことをどうやって仕事にすれば良いだろう??とずっと考えながら生活していたんですね。
その結果として、「ネット起業して、ダンスを教える事業を立ち上げる。そこで稼いだお金で生活費を確保し、レッスン通いまくる」ということが僕にとって、「好きなことをして生きていく」の理想形だったんです。
ですが現実は、そう簡単にはいきません・・。(そりゃそうや)
毎日ブログ記事書いて、YouTube動画撮って、ダンスの練習もして・・
ひたすらtwitter運用して、色んな人にDMしまくって営業して・・(嫌われて・・)
ということをひたすら繰り返してきました。
毎日8時間くらいパソコンと向き合って作業しても、全然結果は出ず。
今の僕はフリーターとしてアルバイトをしているので、就活中の大学生と結構話したりするんですが、
ある女の子がイラストを真剣にやってるらしく「好きなことを仕事にするの難しいなぁ・・」と悩んでました。
「アルパカダンサー ぷろ」を通じて僕が最も感じたのは、好きなことをそのままダイレクトに仕事にするのって・・
ほんっっとうに難しい!!!ということ、です。
なぜかというと、好きなことって自己満足に陥りやすいからです。
当時そこまで影響力もなかったんですが、アンチのコメントや誹謗中傷は良い感じに多かったです。言葉の刃をアルパカ越しに受けまくってたんですが・・
その中に、こんなのがありました。
本当にその通りだな、と思います。(笑)
みんなにダンスを教えてあげるんだ!これから始めようと思ってる人にとっては、僕だって必要な存在なはず!教えて感謝されてる面もあるんだからいいだろ!!
とか、当時は思ってましたが、はっきりいって、ただの自己満だったと思います。
生活もままならなかったので、「早くお金が欲しい」という思いで無理やり営業してたし、
その人が「スクールに通いたい」と思ってたとしても、「スクールに通うより、僕に教わった方が効率的ですよ!」とか言ってました。
ただただ自分の好きなことをして、お金を稼ぎたかっただけ。
自分だけ得をすればそれでいい、楽しければ良い・・と思ってた。
初収益達成!
僕の所属してた起業家コミュニティでは、初めて収益が発生すると、「初収益達成!おめでとう!」とみんなから賞賛される風潮があったんですが、
『初収益』という言葉自体が、お客さんを『収益』として見てて、なんか・・アレですよね。人として見てないというか・・うん。
僕は、開始してから4ヶ月目くらいに、初収益達成しました。
実際にお会いして、毎日連絡とってダンスを教えて・・って生活。
僕が作った振り付けを踊ってもらったり、
基礎練を自主的にしてもらったり・・ってことをしてたんですが、
未熟すぎた僕は、彼女をやる気にさせることもちゃんと面倒見てあげることも出来ず、
期間満了せずに、連絡取れなくなってしまいました。完全に、失敗です。
その時に僕がどう感じたか?
「ラッキー。」
・・ですよ。もう、本当しょーもないと思います。
お金自体は貰ってるので、実利ベースで見たら、教えようが教えまいが変わりませんからね。
この事業に関しては、これっきりだったのですが、
やめて正解だったと思います。僕には、一人の相手を育てていくなんて・・まだそんな器はありませんでした。
振り付け確認動画とかも作ってました。
好きなことを仕事にするより大事なこと
アルパカダンサー ぷろをやってみて、感じたことはたっくさんあります。
ここには書いていませんが、実際に女の子とペアになって『踊ってみた』にオリジナル振り付けで挑戦してみたりとか、踊り手の女の子をネトナンしたりもしてました。(ホントクソ)
若気の至りということで・・まぁ許されると思いたい。うん。
では、今の僕(約1年後)視点で当時の僕には・・こう言いたい。
好きなことを仕事にするって、究極的には考えなくなるおはなしだよ。そもそも好きなことってなんだい?・・・音楽に合わせて踊ること?身体を動かして気持ち良いこと?認められること?モテること?いろんな人と一緒に踊ること?君にとっての”好きなこと”が、”自分を満たすためのもの”である限りそれで食ってくことは難しい。でも、好きなことが、”誰かを満たすためのもの”であるならそれで食ってくことはできるかもしれない。結局、君が好きかどうか(趣味嗜好)なんて、あなたの魂からしたら、関係ないんだよ。嫌いなことでも、「誰かのためになれるなら、喜んでやる!」って自分になることの方が、ずっと大事。逆にいうと、そんな自分になったら、悩みとか不満とかなくなる。だって、何してても、楽しいやん。自分ではなく誰かのために生きて、そんな生き様に満足できるような”心”を手に入れたらきっといつでも、成仏できる。だから、好きなことを仕事にしたい!とか考えなくてよくて、なんでも良いから、人の役に立つことをしなさい。カフェのトイレを使ったんなら、それをキュキュっと掃除するとかで良い。店員さんに笑顔で「ありがとうございます!」と言う、とかでも良い。そういうことを続けてると、自然と、人の役に立つことの有り難み、面白さ、楽しさに気づいていく。そうやって生きてたら、自然と、好きな人が次々にやってきて、好きなことを任されるようになってきて、いつの間にか、”好きの境界線がなくなってる”から。
黒歴史は、曝け出そう⭐︎
いや〜。僕の中では3本指に入るくらいの黒歴史な訳ですが、
ぷろ、やってよかったです。本当。
もしやってなかったら、今頃もずっと『ダンスで稼ぐ』という事に捉われて、人生路頭に迷ってたかもしれません。
ですが実際にビジネスとしてダンスを使い、お客さんも出来、大失敗したことによって、
自分の無力さを痛感したと同時に、
お金を稼ぐ、人の幸せに貢献するということの難しさを痛感しました。
この経験があったおかげで、今の自分があります。
ありがとう!
はい、と言うわけでいかがだったでしょうか。
こんな感じで、僕自身が実際に体験したエピソードを記事にして
皆さんに読んでいただきたいな〜と思ってやっていくので、ぜひ別の記事もまた楽しみにしていてください。
これを読んでくれた皆さんの心が温かく、熱く、光で溢れますように。
では。